2009年7月 3日 (金)

ミュージアム

P11104677月になって、友達と「もう夏だねー」と話していたら、ここ数日、ずっと雨。または雨、時々くもり。
少なくとも私が住んでいる場所では、けっこう激しい雨だったり、長い時間、降り続いたり。
そんな感じで、7月。でもまだ夏という感じじゃないかも、と窓から外を見て、考えたりしています。


個人的には、霧のような雨が降り続くよりは、スコールのような雨がざっと降るのが好きです。
時々、雨のなか、傘もささずに立ったままでいることも。
そんな時、ふと心に浮かぶのは、「すべて、雨が洗い流してくれたらいいのに」という思い。


だけど、そうは、うまくはいかなくて。
雨があがったあと、活き活きとしているのは木々の葉や花たち。
現実は…ベランダは雨水のあとで汚れているし、窓も同じく。雨を浴びたあとの、自分の心の中も、また同じ。雨のあとが残っているような、すっきりとクリーンじゃない気分が続いて、そのせいで、ブログを書く気分になれなかったり、言葉が見つからなかったり。


ところで。
コレクションMのwebサイトの商品紹介「ミュージアム」のページを少し修正&更新しました。
飾りのない言葉で書くなら、そのページのリニューアルをしながら、「こんなにも美しいペーパーアイテムを、私は創ったんだ」とあらためて驚きながら、30歳の時から続けてきた仕事を、久々に、本当に久々に、実感を持って、誇りに感じました。


「オーダーメイドラインナップ」と「2009」は、すでに販売終了しているペーパーアイテム。
それらを創った過程、そのなかで戦い続けた自分、これまでになかったような美しさや、輝きを放つペーパーアイテムを創りたいという情熱、それも体の中からわきあがるような強い思いが、フラッシュバックして、なぜか、悔しくなって泣いたりもしました。
私がある種の「無邪気さ」をもって、ペーパーアイテムの仕事に情熱を注ぎ続けた、その最初の10年の「作品集」が、このミュージアムの中にあります。


何もないところから、夢と希望だけを抱いて始めた仕事。
だけど、ビジネスは、甘くはないー社会は、30歳の女性起業家を決して温かくは迎えてはくれなかったー少なくとも当時の私はそう感じて、何度も壁にぶつかり、いつも怒りに似た感情を抱き、スタッフのいないところでは、悔しさのために涙を流し、眠れない夜を過ごし、その中で、「オーダーメイドラインナップ」や「2009」のペーパーアイテムを生み出していきました。


雨は、木々や花たちを活き活きとよみがえらせます。
でも、窓やベランダや、さまざまなところには、泥水のあとを残します。
きれいに洗い流したくても、簡単にそうできない現実。
だから、「ミュージアム」をつくったのかもしれません。


美しいアート(と呼べるなら)を、そのいちばんきれいな状態で飾っておく場所。
販売終了したからこそ、雨風を受けることなく、ケースの中で展示されることが許される空間。
同じように、そっとしておいてほしい思い出とか、きれいなままで残しておきたい記憶というのもあります。


激しい雨や、強い陽射しにさらされることなく、そういった大切な記憶も、「ミュージアム」のように、きれいなままで、心の中に残しておきたいのだけれどーそう考えるのは、贅沢なこと?
今日もまた、くもり空が広がっています。


2009 07 03 [ペーパーアイテム] | 固定リンク

2009年6月20日 (土)

サンセット

P11009896月といえば、レイニーシーズン。
「梅雨」でもあり、その一方では「夏のはじまり」でもあるんですよね。


これから夏にかけて、個人的にいちばん好きなのが、サンセットタイム。
午後のあいだ、青空の、頂点ともいえる場所で輝いていた太陽。
それが、弧を描くように、少しずつ空を移動して、やがて雄大なサンセットタイムへ。


いちばん美しいのは、太陽が沈んで行く直前の、ほんの10分間。
空全体が幻想的な赤、またはオレンジ、時には紫に染まっていく光景は圧巻!
これも個人的な感覚ですが、午後のまぶしい太陽、輝くような光を放っている太陽よりも、サンセットの10分間が、なぜか好きだったりします。


少し前。
昼間、ビルの高いフロアから、都市部の街並を眼下に見て、気づいたことがあります。
たとえば、ビルの屋上。
道を歩いている時には見えない、ビルの屋上は、正直に言えば「え?こんなに?」と衝撃を受けてしまうほど。ずらりと並んだ空調設備。黒く汚れた配管、ダクト。朽ちたセメントが剥き出しの状態…etc.
「午後の明るい太陽は、あまり見たくないものを、こんなにもはっきりと見せてしまうものなんだ」と感じたものです。


だからでしょうか。
サンセットの10分間。
太陽がつくりだすドラマは、あまりにも美しく、昼間の光景を忘れさせてくれるほどに感動的。
午後の間、すべてを白日の元に曝したあとで。さいごの10分に、太陽は、サンセットというドラマを見せながら、一日のエンディングを演出しているように感じました。


太陽がすっかり沈んだあと。
ビルの屋上の現実は、「夜」のなかに。
そして、今度は人が造り出した光ーイルミネーションーの煌めきによって、きれいにメイクアップされた街が現れます。
イルミネーションに彩られた夜景は、本当にきれい。
でも、私はやっぱり、太陽が見せてくれる、さいごの10分のドラマの方が、圧倒的に好きだと、今このブログを書きながら、これまでに見たいくつもの印象的なサンセットを思い出しています。


2009 06 20 [丸岡泉穂より] | 固定リンク

2009年6月 4日 (木)

ポストカード最新版カタログ完成〜*

P1110186ポストカードのカタログの最新版(2009-2010年バージョン)が、完成しました。
スタッフ一同「ようやく完成!」という感覚です。


…というのも、ポストカードのカタログは、毎年4〜5月頃にリニューアルしているのですが、今年はなぜかチェック→リライト→訂正を何度も繰り返して、例年の数倍も、時間がかかってしまいました。


いつもよりも少し遅れて完成した最新版のカタログ。
昨年バージョンと比較してみると、一見「どこが変わったのかな?」と制作した私たちも思うほど。でもディテールを見ていくと、たしかにリニューアルされていて、「途中でギブアップせずにやり遂げて良かった♪」と思っています。


「つくる」ということは、つくることを続けるということ、または、ディテールを改良しつつ、つくり続けるということだと実感!
たとえばロングセラーと呼ばれている商品も、ずっと同じ作り方、同じレシピではなくて、たぶん、少しずつ、でもディテールがリニューアルされていて、それを続けているからこそ、ロングセラーなのかも、と思ったり。


いずれにしても、最新版がようやく完成。
そして、気がつけば、もう6月。夏のご挨拶(暑中見舞い)&結婚報告はがきのシーズンです。


よかったら皆さんも♪
コレクションMポストカードの最新版カタログをご覧くださいね。

2009 06 04 [ポストカード] | 固定リンク